サイズ：約52x34x26mm重量：約32グラム産地：Bou Azzer Mine, Ouisselsate Cadat, Amerzgane Cercle, Ouarzazate Province, Dra-Tafilalet Region, Morocco.
モロッコのブーアゼル鉱山からの母岩付きコバルト華標本、母岩の中心に放射状に群生する結晶は3センチを超え、コバルト華にしてかなり大きいサイズです。流通の多い一般的な鉱物ですが、特筆すべきことは放射状のコバルト華群晶は暗色の母岩に囲まれ、まるで火山の爆発的な噴火の瞬間のようなダイナミックで優れたバランスを持つ標本です。こちらの標本は1960年代から1990年代に活躍し、ツーソンショーにて数回のサムネイルケース受賞歴を持つ上の世代のトップ級コレクターであるウィリアム・デイヴィッド・パンチナー氏のコレクションです。 モロッコの中部のワルザザード町から南120kmに位置するブーアゼル鉱山は1928年から採掘する歴史的なコバルトで、数少ないコバルト資源だけを採掘する鉱山の一つでもあります。現在ではアフリカの9カ国で設立された国際的な鉱業グループであるマナージム社の管理下でコバルト資源の抽出が行われています。鮮やかな色彩を持つコバルト華はコバルト鉱床の上部酸化帯によく見られる二次鉱物で、コバルト鉱脈を示す役割を担う鉱物です。学名のエリトリットはギリシャ語に赤を意味するエリスロを語源に命名され、ニッケル置換によるニッケル華と共通の結晶構造を持ち、雲母のような層状劈開が確認できます。こちらの商品はモロッコのブーアゼル鉱山からの母岩付きコバルト華標本、母岩の中心に放射状に群生する結晶は3センチを超え、コバルト華にしてかなり大きいサイズです。流通の多い一般的な鉱物ですが、特筆すべきことは放射状のコバルト華群晶は暗色の母岩に囲まれ、まるで火山の爆発的な噴火の瞬間のようなダイナミックで優れたバランスを持つ標本です。こちらの標本は1960年代から1990年代に活躍し、ツーソンショーにて数回のサムネイルケース受賞歴を持つ上の世代のトップ級コレクターであるウィリアム・デイヴィッド・パンチナー氏のコレクションです(パンチナー氏のプロファイルはこちら: Panczner, William (1938- ) Archives : Mineralogical Record)。パンチナー氏は天文学を研究する学者で、鉱物の領域では特にラテンアメリカの鉱物を熟知し、1987年に著書【Minerals of Mexico】を出版しました(画像6 表紙となる世界の最も優れた含銅アダム鉱標本の実物、アメリカの大鉱物商のギャラリーにて、さすがに買えなかった笑)。ご高齢のパンチナー氏は引退した際にアメリカの大鉱物商にコレクションを託し、当方がその一部を引き継ぎ、またの機会にパンチナー氏の優れたサムネイルコレクションをご紹介いたします。こちらの商品にオリジナルラベルが付属致します。 この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。
注意事項
※写真は白熱灯で撮影しております。
※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。
※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。
※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。
※台座やミネラルタックは付属しません。
不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。